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2005年 08月 06日
2週間の日本滞在も残すところ3日となりました・・・
昨日は居候している妹宅のすぐ近くで、一時停止の標識を無視したために、張り込んでいたパトカーに止められて違反切符を切られてしまいました。罰金7000円取られました(泣)・・・ 背後で急にサイレンが鳴ってミラーにパトカーが見えたので、「事件発生?!邪魔にならないように道を空けなきゃ」と路肩に寄って停車したところ、パトカーも私の車の後ろに停車。そこで初めて「事件」は自分のことだったのだと悟ったのでした(笑)。 ちなみに、イギリスでは、滞在期間が半年以上になる場合には、イギリスの免許に切り替えなければなりません。(入国から半年以内は、日本の免許証の翻訳を大使館で作成してもらい免許と一緒に携帯すれば運転できます。)また、イギリスの免許に切り替えると、日本の免許証は取り上げられてしまいますので、日本で運転するためには、イギリスで1年間有効の国際免許を発行してもらわなければなりません。 そんなわけで、今回の滞在では、私はイギリスの免許と国際免許を持って運転していたのですが、全くマニュアルに載っていないケースだったらしく、捕まえたはいいが、男の警察官も婦人警官も大パニック!分厚い法令集を開いたり、県警本部に無線で連絡したりして、大騒ぎになってしまいました。 なにせ、本籍地は東京で住んでいた賃貸マンションの住所のままになっているし、現住所はイギリス。免許証も国際免許も英語で書いてあるため、チンプンカンプン。勤務先も自営業だから存在しないし、特に屋号なども設定していない。切符を切ろうにも、欄に埋められる情報がほとんどなかったわけです。点数を引こうにも日本の免許は持っていないし。 挙句の果てには「パスポートを見せろ」とまで言われました。日本人なのに・・・。 「私は日本人でなので、日本でパスポートを携帯する義務はありません。だから持っていません。」そう言ったら警察官もさすがに我に返ったらしく、「そりゃそうですよね」と納得してくれました。でも結局妹宅がすぐ近くだったので、パスポートを取りに帰らされました。 そのほか、イギリスに引っ越した場合の住民票の扱いや、イギリスの自動車免許制度について説明してあげなければならず、完全に開放されるまでに40分くらいかかってしまいました。 最後、「私のようなケースはまれですか?」と聞いてみたところ、「私、これ何年もやってるけど、正直、こういうケースは初めてですヮ。最近はブラジルの方でも日本の免許持ってみえるでね~」といわれてしまいました。いわゆる「ガイジン」より厄介な私・・・ こんなのをうっかり捕まえた方も後悔してたかな?! 今回の警官は、パスポートを取りに行くついでに助手席にいた母を妹宅に送り届けることを許可してくれるなど、比較的フレキシブルに対応してくれたので助かりましたが、公務員がマニュアルに固執して応用がきかないのは万国共通です。 そんな融通の利かない公務員の決まり文句に"It's more than my job's worth."というものがあります。直訳すれば、「それは私の仕事の価値を超えている。」すなわち、「そんなことをしたら私の首が飛びます」、あるいは、「私の責任の範囲ではどうすることもできません」という意味です。 この表現から"jobsworth"という造語が生まれ、ちょっとした流行語になっているようです。「融通の利かない」という意味で、"jobsworth officials"のような形で、特に権限の限られた下級公務員に使われます。たとえば、郵便局に5時2分に行ったら、まだ片付けをしていてみんな残っているくせに5時を過ぎているからといって受け付けてくれない・・・という目に遭ったときに、腹立ちまぎれに使います。また、「私の一存ではなんともなりません」や「決まりは決まりなので・・・」を連発するような態度のことを、"jobsworth attitude"といいます。 BBCで1994年まで放映されていたThat's Lifeという消費者保護の問題にスポットを当てた超人気番組に"Jobsworth of the Week"という大企業の非合理的な規則を毎週紹介するコーナーがあり、この表現はそこから来ていると思っている人が多いらしいのですが、本当は、Jeremy TaylorのJobsworthという歌が語源なんだそうです。 ともあれ、警官が無線で本部に連絡を取って返事を待っている間、パトカーの中で「イギリスは紳士の国だといいますが、運転のマナーはどうですか~」などと、世間話で結構盛り上がり、たいへん楽しいひとときをすごしました。イギリスの免許のシステムや、交通事情を懇切丁寧に説明しながら、ふと、自分はいったい今ここで何をしているのだろう?!とちょっと分からなくなる瞬間もありましたが・・・(笑)
by babelbabe
| 2005-08-06 01:19
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